[ホーソーン没後150年記念論集のお知らせ]


 札幌での全国大会でお知らせしたように、日本ナサニエル・ホーソーン協会ではホーソーン没後150年を記念し、論集を刊行することになりました。
 論集のタイトルは仮題ではありますが、『ホーソーンの文学的遺産』としてみました。ホーソーンの文学が読み継がれてきたこの150年間、その文学は、アメリカの文学、また、海外の文学に多くの影響を与えてきました。アメリカ文学におけるロマンスの伝統は多くの点でホーソーン文学を起点とするものでしたし、それ以後の作家、例えば、メルヴィルやジェイムズ、そして20世紀、また21世紀に活躍する世界の作家たちにも明確な刻印が見られます。あるいは、ホーソーンが提示した人間の心の問題、社会道徳、神学的考察、あるいは政治、社会学的な洞察などもまた作家の生きた19世紀のみならず、後世にも大きな影響を与えてきたようにも思われます。アメリカのみならず、それ以外の国々、また日本のわれわれもこの作家から重要な「考えるヒント」を得てきたのではないでしょうか。このような視点、あるいは、こうした視点を越えてホーソーンの文学的遺産を新たな方向から論じた論文を中心に募集したいと思います。とりわけ、今後日本のアメリカ文学研究を担う若い世代の投稿を歓迎します。以下に、簡単な要項をまとめますのでご参照下さい。


論集タイトル 『ホーソーンの文学的遺産』(仮題)
出版社 交渉中
刊行予定 2015年12月
論文提出期限 2015年6月末日(2014年10月末までにプロポーザルを提出)
論文枚数 原稿用紙換算で40枚以内(16000字以内)
編者 西谷拓哉、高尾直知、成田雅彦(予定)

 プロポーザルは、論文のタイトルと概要をA4で400字程度にまとめたファイルを成田雅彦 (narita[@]isc.senshu-u.ac.jp
 ※送信時は[@]を@に変更してください)宛に期日までにお送り下さい。プロポーザルを拝見し、執筆をお願いする方には、後日、執筆要領をお送りいたします。ただし、ご提出いただいた論文がそのまま論集に掲載されるということではなく、掲載は編者による査読を経て決定されることをご了解ください。
 協会の総力を結集した記念碑的な企画とすべく、会員の皆さまからの投稿を広く募りたいと思います。是非、ふるってご応募くださいますようお願いいたします。

(会長 成田雅彦 記)




お問い合わせ

 ・日本ナサニエル・ホーソーン協会事務局
   e-mail: jimukyoku.hawthorne@gmail.com